全身麻酔の手術を終えてうつろな記憶で1日を終えた次の日。
看護師さんがやってきていろいろ確認されるたび、起きる。
朝の気配を感じて、やっと術後から次の日になったんだなぁと思った。
やっと正気を取り戻す
術後、やっとスマホを見れる状態になった。
頭の上あたりにスマホが置いてあるのが見えて、看護師さんに取ってもらった。
そしてけっこう連絡が入ってるのを確認。
朝から返信できるものはした。
という記憶だったが・・・
いま見たら手術の日の夜19時に友達にラインを返信していた!!
「手術終わったよ!今日はリカバリー室で寝たきり」と・・
時間感覚なさすぎてスマホで時間も見てるだろうに記憶が曖昧だった。
その次が入院3日目、午前9時半
「いろいろ管がついてて全く動けなかったけど半分くらい取れて体拭いてもらった」
この辺りから自分の中でも何されているか意識があった。
不快だったものが取れた
麻酔が効いててそこまで激痛じゃなかったけど、足のポンプが重い。
体を拭いてくれる担当の人みたいな二人組が来て、濡れたタオルで体を拭いてくれる。
体に貼られてた心電図?のシールとかはがしながらどんどん拭いてくれて、ちょっと腰上げられる?と言われて
動こうとしたらめちゃ体が重い!ゔぅ〜となりながらなんとか腰を浮かす。
若い子はすごいなぁ〜と言われる。(私は褒められたことは忘れない)
足についてたポンプを取ってくれて、おむつからパンツに変えてくれた。
左足は割と動くが、右足が触ってもぼよぼよした感覚で自分の意思で全く動かない。
歯医者で麻酔をかけられたあとの唇のようだ。
しびれている。
はやくなんとかなってほしい。
心電図のディスプレイ
心電図のディスプレイが頭の横あたりの位置にあってそこに時間表示があった。
動けない間、いま何時というのは実はそこで確認できたのだが
そもそも時間を意識できなかった。
あぁ夜か・・というのと、やっと朝になったということしか無かった。
人間、自分の体調の悪さに意識を取られていると時間なんてどうでもよくなるんだなぁ。
病室に戻る
シャワーなしの個室が空いたらしく、このタイミングで変わる?と聞かれたので変えてもらうことにした。
荷物は片付けて移動しておいてくれるらしく、めちゃめちゃ前日に散らかしていたのを後悔。
しかし一泊部屋にいなかったのに高い部屋なのもったいなかったよなぁ。
1日目、2日目は大部屋でもよかったかな?
でもあの快適さがあったから手術日もいい気分で迎えられたから良しとするか。
ベッドに乗せられたまま移動
準備が整ったようでシャワーなしトイレ付き個室にベッドのまま移動してもらった。
着くと看護師さんから「歩けたら尿カテーテル取れる」と言われた。
起き上がるのすらめちゃ痛かったけど、起き上がって座る体制になるのがもっとも痛く、座っているとそこまで痛くない。
意を決して起き上がり、ベッドからおりる。
トイレの位置まで四歩くらいだろうか。
とぼとぼ歩いたらOKをもらえて、尿カテーテルを取ってもらえた。
これをとるときけっこう痛いと聞いていたが、そんなことなかった。
術後、初ご飯
さっそくお昼ご飯が出た。
おかゆと普通のおかず、煮物だ。
さすが消化器系の手術じゃないだけあって、食欲もあるし普通に食べられた。完食。
そもそも病気で食欲がなくなるタイプではないのでこういうとき強い。
その後すぐベッドへ移動。
スマホを持つのもしんどくてベッドの柵にスマホを固定するやつを活用した。
あとリクライニング機能。
これがあるだけで起き上がるのがずいぶん楽だった。
痛みはあるが元気だったのでiPadで草彅剛の「罠の戦争」を5話まで全部見た。
家から持ってきていたチョコとジュースも飲んだ。
歩かないと癒着する
先生が様子を見に来た。
歩かないと癒着したりするから、散歩したりしてねと言われた。
スマホで術後の癒着について調べたら、けっこう怖かった。
しぶしぶ歩くことにした。
部屋から出てナースステーションを通り過ぎたら、カフェコーナーみたいなところがあって自販機がある。
持っていきたジュースも飲んでしまったし、ジュースを買いに行ってみよう。100メートルくらいかな?
ぜぇぜぇ・・
とりあえずお腹を押さえながらじゃないと歩けない。
ちびまるこちゃんに出てくる胃腸の弱い山根くんのようだ。
点滴の台を杖代わりにをころころしつつ前屈みで歩く様子は誰から見ても大丈夫じゃなさそうだっただろう。
持ってきたバケットハットをかぶり、マスクをしていたので私の必死の形相は隠れていたと思う。
だいたい15メートルくらいでナースステーションの角。大きめの柱にもたれて隠れていったん休憩。
途中、手すりを持ちつつなんとか自販機まで行った。
こんなにしんどいとは・・・
ぜぇぜぇ言いながら帰ってきてすぐにベッドに戻った。
もう一度チャレンジ
さすがに歩けなさすぎると思い夜ご飯のあと、もう一度チャレンジすることにした。
今度はもう少し遠くまで。
院内にコンビニがあるのでコンビニまで行くことにした。
コンビニは自販機より先にあるエレベーターに乗り、2階までおりて廊下を50mくらい歩いた先にある。
おやつの時間ごろに歩いたときより歩けるようになっていたが、コンビニでスイーツを買ってレジをしてもらうときにはぜぇぜぇ言っていた。
無事に病室に戻り、謎の達成感を得られたので本を読んで寝ることにした。
寝れない
痛い。へそが痛い。
ロキソニンをきっかり6時間間隔で飲んでるのにへそが痛い。
少し寝ては目が覚める。
ぜんぜん寝れない。
ガスは出たか毎回聞かれたが出てない。
夜熱を測ってもらったとき37,5度だったから熱があったのが原因かもしれない。
結局朝まであまり寝れず入院3日目を終えたのだった。