年に一度くらい。時間帯は夜中が多い。
お腹の痛みで起きる。うっ、ヤバイ。尋常じゃない。痛い。痛みの感じはギュルルーって下す感じ。慌ててトイレへ行く。
お腹はめちゃくちゃ痛いのに何も出ない。。。なぜ?
そのままトイレに座り続ける。冷汗がでてくる。「やばい。気持ち悪い。」血の気がサーっと引いていく。壁にもたれかかろうとするがダメだ。。バタン。。
お腹が痛すぎて倒れる。
お腹が痛いのに、明らかに下痢っぽい痛みなのに出ない。うーってずっと唸っててもダメ。そして気が遠くなり、貧血のようになり、前屈みでトイレの中で倒れてしまう。
こんなことが小学生の頃から年に一回くらいあった。
腹痛がはじまってトイレに行くまで倒れるほどの腹痛だって分からないのが怖い。
痛みに耐えながら考える。
なんか悪いもの食べたっけ?冷えた?なんか悪いことしたかな?
一番近い記憶は、お寿司を食べたとき。でもお寿司を食べてそうなったのは初めて。ずっと前の記憶ではアロエヨーグルトを食べたとき。アロエヨーグルトだってよく食べてる。つまり食べ物に関連はない。アレルギーもない。賞味期限切れてても平気だし、カンボジアで水を飲んでも大丈夫だった。
そんなことを考えていても治らない。
夏だとシャツがびしょびしょになるくらい冷や汗をかく。
倒れたあと
倒れたあとはしばらく動けないけど、お腹の痛みは続いているので、体調の合間を見て起き上がってトイレに行ったりする。しばらくすると、出る。もはや、ずっとトイレに座りっぱなしになる。
大体記憶にある限りでは、深夜2時くらいに始まったら4時くらいまでそんな調子が続いて、やっと寝れるようになって朝起きたら何事もなかったかのように治っている。
起こっている最中は救急車呼びたいレベルで痛いのだがトイレなので恥ずかしいし、すぐトイレに行きたいので病院に向かうとか考えられない。
この症状はなんなのか?
何年も考え続けていた。
お腹がおかしいのか?重病なのか?ポリープ?お腹が痛すぎて倒れるなんてあるのかな?
医師に聞いてみた
熱で内科にかかったときに医者に相談してみたことがある。
私「お腹が痛過ぎて倒れることがあるんですけど。。」
医者「うーん。痛い時に来てくれないと原因はわからない。食あたりとかかもしれないし」
以上。
長期の旅行計画の直前にこの症状が起こったことがあって、病院に行き旅先で腹痛が心配だと言ったらビオフェルミンなどの薬を処方してくれただけ。幸い、旅行中に症状が出たことがないので助かっている。
インターネットで調べてみた
検索ワードは、腹痛・倒れる。
すると、同じような人がいたーーー!!!
幼い頃から酷い腹痛になると、目の前真っ黒、脂汗と吐き気、耳鳴り、トイレに座ってられずたまに失神→猛烈な悪寒。死ぬほど痛かった陣痛よりも辛くて毎回死ぬかと思う。病院でも異常無し。
— 山本ゆり(syunkon レンジは600W) (@syunkon0507) June 30, 2019
大人になり「迷走神経反射」の存在を知りました。自分だけだと思っている方がいたら、ここにもいますよ。↓ pic.twitter.com/j29f7pQcbr
うわー、めっちゃわかる!これ!
まじでこれ。これ。これすぎる!!!!
そう、迷走神経反射かも!
身近にはいなくて誰も分かってくれないけど同じ経験がある人って世の中にいっぱいいるんだって思って心強くなる。インターネットバンザイ。
血管性迷走神経反射とは
過度のストレスや強い痛み、恐怖心などが原因となり迷走神経が刺激され、末梢の血管が拡張し血圧が低下するために、脳に十分な血液が送れなくなり起こります。立位または座位で生じますが、横になった状態では起こりません。症状は血の引くような感じ、冷や汗が出る、目の前が暗くなる、吐き気や腹部の違和感などですが、これらを前兆として失神(気を失う)に至ることもあります。
電車の中や朝礼などでの長時間の立ちっぱなし、注射や採血のあと、激しい腹痛のあとなど、生活のさまざまな場面で起こる可能性があり、寝不足や飲酒といった状況はこの反射をさらに起こりやすくします。
引用 小金井市医師会
まさにこれに当てはまってると思う。
卒業式の練習でも倒れたことがあるし、電車のホームでも倒れたことがあって「貧血」かな?と思っていたけど、貧血じゃなかった。
お腹が痛くてあの症状になるかもという恐怖心も影響しているみたい。
私なりの対処法
迷走神経反射を知ってから、なんだか心強くて今まで原因不明で怖かった現象が、起こっていない時に「次になったときはこうしよう」と考えたり、「なりそうになったらこうしよう」とか対策を練れるようになった。
大体は本番に役立たないけど。それでも、ただただ怖かったことから少しは救われた気分。
ヤバそうと思ったらとりあえずトイレに行く前にバスタオルを用意。これは倒れそうになった時に下に引いたり冷や汗を拭いたり冷えたお腹に巻いたりするため。あとビニール袋。気持ち悪くなって吐いたことはないけどなんとなく安心感。冬は小さい毛布を持って行く。
前屈みになって唸ることが多いから、症状がでているときは頭を下にしたくなるようだ。
あと、ネットで見た対策。血流をよくするために手足を動かす。グーパーグーパーするのも効果あるみたい。
始まったら、出るまでが一番辛い。出たら治る、がんばれ自分。という感じ。
大ピンチが訪れた
今までこの症状はほとんどが深夜、自分の家で起こっていた。
だから迷惑をかけるとしても家族くらい。家族も何回か見てるので、お湯とかタオルとか求められたことを手助けすれば、いずれ治るから大丈夫だなという判断になってくる。
しかし、ついに初めて家の外でその症状が起こった。
しかも、私が通っているフィットネスジムで。
ジムのトイレで倒れた
いつものようにジムに行き、ストレッチをして腹筋などをした。
ん?なんかお腹痛い。トイレ行こう。っていうか、結構痛くなってきた。もう帰ったほうがいいかも。ロッカールームに行って、着替えてる途中でお腹がさらに痛くなってきてトイレを行くことに。
トイレに行ったら、どんどん痛くなる。
ヤバイ。気持ち悪い。。ここで倒れるには、いかない、あ、無理だ。。バタン。
しばらく倒れる
ジムのトイレは女性ロッカールーム内に2つあり、床は木目のフローリングでスリッパを履いて入る。家のトイレに近い造り。中は広めなので、倒れてもドアには届かない。
前のめりに倒れた私は床で横になったまま動けなくて、しばらく誰にも気づかれずにいた。
起き上がれないのでトイレのドアは開けれない。トイレで倒れているところを見られるのは恥ずかしい。
だけど、このままじゃまずい。
そう思って、声を出してみたが誰も気づかない。
トイレの前はジムにつながる通路。
トイレのドアの下は、10cmくらい開いている。
そこで、意を決してトイレの前に人の気配を感じたときにスリッパと共に手を出してみた。
「ぎゃー」
という声とパタパタと走って行く音。
相当びっくりしたんだと思う。。
その後、ジムの従業員の人がトイレの鍵を持って来て「大丈夫ですか?開けます。」と言ってちょっとだけドアが開いた。
私は意識朦朧としながら「お腹痛くて、、。とりあえずバスタオル持ってきてもらっていいですか?」といい倒れたまま。若干、野次馬が集まってきていたが、それどころではない。
従業員さんは迅速な動きでバスタオルを持ってきてくれて身体にかけてくれて「救急車呼びますね!」と言った。ヤバイ!やめてくれーと思って拒否したものの、抵抗虚しく動けない私は指示に従うしかなかった。
人生初の救急車
その後、救急車が到着したようでトイレに慌てて救急隊員がきた。
問題は、私がズボンをちょっと下げたまま倒れていたこと。バスタオルをかけられていたけど、それを救急隊員が取ったら完全に変質者状態だ。
救急隊員に「下履いていますか?」と聞かれ「履いていません!」と答え、ちょっと頑張って履くので待ってと伝え、一度ドアを閉めてもらった。
「安心してください!履いています!」
明るい安村みたいなことを口走り、担架に乗せられた私は救急車で病院に向かうのであった。
救急車の中で
血圧を測られたり心拍数か何かのパッドを貼られて意識確認の会話などがあったが、お腹が痛くて運ばれているのですぐにでもトイレに行きたい状態。
ジムから車で3分くらいのところに大きい総合病院があるのに、なかなかつかない。確認すると救急当番がその日に限って15分ほど離れた病院だった。
トイレ行きたい!トイレに行かせてくれ!とにかくトイレに!!
救急車の中で「あと病院まで何分?」「トイレトイレ」とぶつぶつ呟き、ついに病院につき、すぐトイレに連れってもらいました。
診断
トイレに何回か行き、落ち着いたところで点滴を入れられて、さらにトイレに通い、いつものように出るものがもう何もなくなって、トイレ欲も無くなりベッドで横たわり点滴を受けていると医者が来た。
「多分、急性の腸炎かなんかでしょう、もう点滴終わったら帰っていいよ」
ええーー。症状が出てるときに来ないとわからないって別の医者に言われたけど、倒れるほどの腹痛の症状が出ててもよくわからないのかと絶望したのだった。。
その後
その日は、症状も治り体調も普通になったので日帰りで帰ることにした。
後日気になれば来てくださいって言われたので、長年の謎を解くべく、大腸検査を受ける事を決意。
多分迷走神経反射が主な原因だと思うけど大腸のことを調べたことがないし、こんなに年1、2回起こっている腹痛。きっとポリープでもあったり問題があるんじゃないかと思ってたから。
私を悩ます腹痛。そして迷走神経反射。
同じような症状で苦しんでいる人もいると思うので解明したいと思う。
その記事はこちら
※あくまでも私の体験で、重大な病気や持病はないので読んでくれているあなたが同じ症状だとしても、迷走神経反射とは限りません。